HOME > 学術用語・学術情報
1.ラクトフェリン
- ラクトフェリンは母乳に多く含まれている多機能性タンパク質です。
哺乳動物の子供は、乳を飲んで育ちます。乳は赤ちゃんにとって食べものというだけでなく、多彩な機能を有する健康食品であり、クスリなのです。特に、ヒトの母乳には多機能性タンパク質、ラクトフェリンが豊富に含まれています。出生直後の赤ちゃんは危険がいっぱい。免疫が未熟なのに、生活環境が激変し、無菌の胎内から病原性微生物が充満する環境になるからです。哺乳動物が地球上に出現したのは2億年以上前のこと、その頃からラクトフェリンはウイルスを含む病原性微生物の感染から赤ちゃんを守ってきました。それだけでなく、脳神経や内分泌の健やかな発育を助けてきたのです。
最近の研究では、ラクトフェリンが赤ちゃんのみならず、離乳後の子供や成人の健康維持・増進、ひいては生活習慣病対策にも役立つ成分であることがわかってきました。ラクトフェリンは、体内で絶えず合成されていて、成人では1日3〜5gが作られ、涙や唾液、消化液、粘膜など外界と接する部分に多く分布しています。また、心臓や脳、骨格筋、肝臓、副腎、膵臓など全身のあらゆる組織の表面にラクトフェリンの受容体が見つかっています。これは、ラクトフェリンが生命活動に広く寄与していることを示しています。 - ラクトフェリンは多彩な機能を持っています。
ラクトフェリンは血管新生阻害作用、アンチエイジング・抗酸化ストレス作用、鎮痛・抗ストレス作用、腸内環境整備作用、免疫賦活作用、免疫正常化作用などが報告されています。
2.ヒアルロン酸
- ヒアルロン酸は体内のいたるところに存在しており、皮膚や関節液、眼球硝子体、へその緒、血清などに多く含まれます。ヒアルロン酸は1gあたり6,000mlの水を保持することができるといわれ、体内の水を保つ上で重要な役割を果たしています。
- ヒアルロン酸はグリコサミノグリカン (ムコ多糖類)の一種で、N−アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が結合した構造をしています。
- ヒアルロン酸は特に皮膚に多く存在しており、真皮中には線維芽細胞の間を埋めるようにしてヒアルロン酸が含まれています。このヒアルロン酸が細胞と細胞の間にたっぷりと水分を抱え込んで、肌の張りや潤いをもたらします。
3.コラーゲン
- コラーゲンは体の中で皮膚や骨、軟骨、腱、血管などに多く含まれるタンパク質です。体内には体重の約16%のタンパク質がありますが、その約30%がコラーゲンです。
- コラーゲンは3本の鎖状の繊維が「らせん状」に絡まった特殊な構造をしています。
- コラーゲンの役割はからだの各組織がバラバラにならないように支持することです。また水分を保持し、からだが干からびないようにする役割も担っています。さらに、バネのように伸び縮みするので、肌のツヤとハリが保たれ、骨にしなやかさと強度が生まれます。また、コラ−ゲンは美肌に欠かせない材料です。加齢に伴い皮膚の新陳代謝は衰え、皮膚の分泌物や発汗が低下します。その結果、皮膚は乾燥し、シワやシミが増えます。コラーゲンを外から補充すれば、新陳代謝が活性化し、皮膚に柔軟性が戻り、保湿力も高まり、みずみずしい張りのある肌が、回復してくるようになります。
4.コンドロイチン
- コンドロイチンはムコ多糖類の一種で、動植物の体内に広く存在する物質です。人間のからだのなかでは若いころは盛んに合成されますが、加齢に伴い生産量が減少し、欠乏症を招いたり、関節や皮膚への障害がおこります。その場合、外からの補充が有効であると考えられています。適切に摂取すれば安全であり、関節炎の症状緩和効果が報告されています。食品中では、納豆・山芋・オクラ・フカヒレ・スッポンなどネバネバしたものに少量含まれています。
- コンドロイチンは体内の水分コントロール、細胞を出入りする物質の調節、骨の形成を助ける、傷を速やかに治す、関節組織を円滑にするなどの働きが報告されています。
5.豆乳
- 豆乳に含まれる成分はリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸です。動物性脂肪を摂りすぎると血中に悪玉コレステロールが増えますが、リノール酸やリノレン酸はコレステロール値を正常にします。また、身体をつくるたんぱく質を合成するのに必要なアミノ酸も多く含まれています。更に、更年期の不定愁訴軽減や骨粗しょう症予防に役立つ大豆イソフラボン、便秘解消や美肌に役立つ大豆サポニンといった大豆特有のポリフェノールも豊富です。ビタミン類としては、代謝を良くするビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンEが含まれています。豆乳はいろいろな栄養素を一度に摂取出来る多機能な健康食品素材です。
6.腸溶タイプ(腸まできっちり届く)
- 何故、腸溶タイプが必要なのか、それは離乳期を境に消化酵素が変化するからです。
乳児が母乳を飲んだ場合は、胃から分泌される胃酸やレンニンという消化酵素が働いて、母乳を白いかたまりのカードと黄色い半透明の乳清に分けて、胃から小腸へ小分けして送り込みます。このときラクトフェリンは乳清に含まれた状態で小腸へ行きます。そして、小腸で吸収され、さまざまな効果を発揮します。
一方、離乳期に向けて、強酸性で作用する「ペプシン」という消化酵素が胃から活発に分泌されるようになります。ペプシンは食物中のタンパク質を分解して吸収しやすくするとともに、食物と一緒に入ってくる微生物を退治する役目も担っています。ラクトフェリンは、胃の中のペプシンにさらされると急速に消化分解されます。通常、食物は胃の中で2時間以上とどまっているので、小腸に送られたときには、ラクトフェリンは元の量のごくわずかしか残っていないことになります。つまり、離乳後の子供や成人がラクトフェリンを摂取しても、大半が分解され、体内にはほとんど吸収されないわけです。 - 腸まできっちり届く「腸溶タイプ」が登場:ラクトフェリンの効果を得るには、胃で分解されずに腸まできっちり届く形で摂取することが必要とのことで、胃酸に溶けないように皮膜(基材)で覆って、小腸で溶ける構造になっている「腸溶タイプ」のラクトフェリンが開発されたのです。
© 2004-2012 NRL Pharma Inc. All Rights Reserved.